アラフィフ派遣のとしこです。みなさんこんにちは。
今の派遣先では仕事には極力心を使わないようにしています。
こうして書くと誤解を招きそうですが、怠けると意味ではありません。
実際、好き嫌いは置いておいて、真剣に取り組んでいます。
正社員時代のわたしは、熱心に仕事をしていました。身体の調子を悪くするほどでしたので、かなりのものだったと思います。
ある時、糸が切れて会社を辞め、派遣として働き始めた際に「人の期待には応えない」「仕事には心を使わない」ことを決めました。
その結果、どんなことが起きたでしょうか。体験談を書いてみたいと思います。
仕事をしすぎて疲れてしまっているあなたの、何かのヒントになれば幸いです。
目次
仕事に心を使っていたのは承認欲求からだった
過去のわたしはまさに粉骨砕身といった感じで仕事をしていました。そのため、仕事には心を使っていた、言えるでしょう。
毎晩遅くまで残業をしていました。企画系の仕事でしたので、シーズンに入るとかなり忙しくなります。
どの仕事も手を抜かずにしっかりやろうと懸命でした。
一緒に仕事をするメンバーの役に立ちたい、という気持ちもとても強かったと記憶しています。ですが、なぜかいつも空回りしている気持ちがありました。
たくさん働いているのに、こんなにやっているのに、なぜか思ったような評価ももらえませんでした。またいいように使われているのでは、と思うことも多々ありました。
今思えば、皆の役に立とう、この仕事を成功させようという気持ち以上に、「人に認められたい」「評価を貰いたい」という承認欲求が強く働いていたのだと思います。
そのため、自分のことだけを考えて動いていたと言わざるを得ません。仕事との距離感がおかしく、押しつけがましいことも多々あったのではないでしょうか。
誰かの助けをえればよいところでも、一人でやろうとしていました。自分が思うように仕事を進めたかっただけだったのです。そのため、一緒に働くメンバーとの間には、常に違和感を持っていました。
また、少しうまくいかないと過剰に心配していましたし、相談もせずに一人でなんとかしようとしていました。また、繁忙期はピリピリして雰囲気もとても怖かったと記憶しています。
思ったような評価は得られず、会社を去ることに
仕事熱心なところ、きちんとやり遂げるところに関しては、ある一定の評価を得ることはできています。
が、そこまでなんですよね。スタンドプレーが多く、やりすぎなところもあるということで、自分が思ったような評価を貰うことはできませんでした。
懸命に仕事をして、不本意な異動を受け(さらに色々細かい不本意が重なり)、なんかもういいか、やり切ったなと思い会社を去ることにしました。
会社を去ったことは今でも後悔はありません。というより、会社を去らなければこうして過去を振り返ることもなかったでしょう。
仕事との距離感を上手に取ろうと考えることすらなかったかもしれません。
心を使わない、とはどういうことか
会社員時代の経験から、次に働くときは、仕事に心を使うのはやめようと思いました。
心を使わないというのは、いい加減に仕事をするという意味でもなければ、なんでもビジネスライクに突き放すという意味でもありません。
今は仕事も職場自体も好きではなく、大した思い入れはありません。
ただ、自分も周りも楽できるように工夫をしてみよう、スムーズに進められるよう、ちゃんとやろうという気持ちくらいは持っています。
また、人間関係にもそれなりに気を使っています。
心を使わないということは、仕事と自分を同化させないこと。必要以上に感情を入れないことを意味しています。過剰に心配をしたり、怒ったり、自分自身が仕事に振り回されないようにコントロールをすること、とわたしは考えています。
案外、割と昔から言われていることかもしれません。ただ、いざ実践となると難しいです。
評価されたいという気持ちや、人の期待に応えたいという気持ちが入ってしまい、結果適切な距離感が取れず、余計な感情を入れてしまうことが多くなってしまうのかもしれません。(特に思い入れのある仕事だとなおさら難しくなる)
心を使わないことで得られたことは
心を使わないということは、派遣という立場、大して好きでもない職場と仕事だからできている可能性もありますが、それはさておき。
つとめて心を使わなかった結果、得られたことの方が多かったです。
効率よく仕事を進められるようになった
まずはコレ。仕事には真剣に取り組んではいますが、感情の入れようがないためか、かなり効率よく仕事が進められています。
それなりに距離が取れているのか、家に帰っても仕事を引きずることはまずありません。
あれこれ細かいやることがあるのですが、ぱぱっと切り替えができており、基本は残業なしで仕事が終わっています。(以前のわたしであれば、残業しないと終わらない・・という状態になる可能性があります)
以前行っていた仕事と近い業務も平行稼働していますが、躊躇なく依頼をすることができているせいか、比較的スムーズに進めることができています。
多少キツく言われても以前より動揺しなくなった
以前は気持ちが入りすぎていたせいか、他から多少キツく言われたときは、動揺し「なんでこんなこと言われなきゃならないの」と、被害者意識丸出しでうじうじ考えていました。
この性格はそうそう直らないので、今でも似たようなときはそこそこ引きずるのですが(そしてノートに文句を書きなぐる)、以前よりはそのレベルが下がってきている実感がありますし、以前より動揺しなくもなりました。
事実を事実として見つめる意識が強くなった
何かトラブルや間違いが起きたときに、即座に良い悪いをジャッジするのではなく、「こういう事実があった」と、一旦落ち着くことができています。そのため、すぐに報告→解決 とすすむので、淡々と物事が進んでいるという感覚を受けています。
面倒だと思うことに対しても、以前より切り替えが上手になってきた
今のメインの仕事自体がとても面倒でやりたくないのですが(面倒くさがりな性格は簡単にはなおらないようで)、心配しようが何しようがやらなければならないため、仕方ないかと「えいや」で片づけるよう心掛けています。
案外切り替えは上手になってきているのかな、とは思います。
心を入れるタイプが苦手に
以前は心を入れて仕事をするタイプの人と、よく意見を交わしていました。
が、今ではそういうタイプが若干苦手になってきています。あんなに感情を入れて疲れないのかなと逆に心配する始末。
過去の自分もそう思われていたのかもしれません。
仕事とは上手に距離を置く方が性に合っていると気付いた
仕事との距離感が近いほうがうまくいく、という方もいるでしょう。
ただ、わたしはどうやら距離を置いた方が、良い仕事ができる可能性が高いと感じました。
以前も、周りの反応がよかったのは、淡々と進めたことだったっけ、ということも思い出しました。今後、もう少し興味の持てる仕事に出会えたとしても、一定の距離感は保っていこうと思います。
まとめ
仕事に心を使わないと意識した体験談でした。いかがでしたでしょうか。
案外、距離を置いて入れ込み過ぎない方が、スムーズに進められることがわかったのは、今後のわたしにとって収穫になりました。
これまでのわたしは、ある意味真逆な行動をとっていて、気苦労も多かったですからね。
次の派遣先がどんなところで、どんな仕事をするかはわかりません。ひとまず今の職場では、淡々と仕事を進めていく練習を続けていきたいと思います。
そして、次は自分にとって「当たり」を引き当てて、上手に距離を取りつつ楽しく仕事をしていきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。